ひともものことも色々だから楽しい星

 

 

 

 本番が近づき、振付とリハーサルとクラスと自分のレッスン、で12時間ほぼ踊りっぱなし、というようなことになったりしてきます。

すると、集中力や注意力などを含む自分の心身のすべてをそこに注ぐため、それ以外の時間には、それらの力はほぼゼロ、になってきます。

 

そのため、踊りに直接関わっていない時に心身が無防備というか、意識が身体に届かない、感覚が鈍る、ということが起きてきます。

そうすると、身体を不用意に色々なところにぶつけたりします。

 

で、先日、クラスを終えた後、仙骨の辺りを嫌という程ローテーブルにぶつけました。

普段にはなかなかない双方の奇跡的ヒットです。

 

すぐに病院に行ったところ骨に異常はありませんでしたが、痛みが強いので、薬をいただきに今日再び病院へ。

 

そこで、先生に仕事でどのような動きをする時に痛いかを説明する時に、バレエとコンテンポラリーダンスの説明をすることになり、先生が「コンテンポラリーダンス…分からない…」と悩まれたので、何をすると痛いのかを伝えるため、床に転がったりもするんです、とお話したところ、あーそうですかとスルーせずに「床に!?」と驚かれました(…ん??何か興味おありなのかなと思われるリアクション…)。

とにかく薬が欲しいことと(本番が近くなければ薬はあまり飲まないところですが、今は優先順位としては薬が必要)、症状を伝えることをしよう、と、ひと通りそのやりとりが終わったあと、先生が「あの、話が戻りますが、転がるというのは原宿などで道でやるような…?」と仰るので、「???」となり、あーそれはブレイクダンスなどですね、きっと…と言っていたら、その横にいらした看護師の女の方が「全然違いますよね!(と私に)そのくらい私だって知ってますよ、もう!(と先生に)」と(なんだか夫婦漫才風…思わず笑いました)。先生は「そうか、全然分からない…」と申しわけなさそうに、また知らないことを恥じるかのようでもあり、なんだか私も恐縮。

で、なおも「バレエとは全然違うんですよね?」と聞かれたので、「いえコンテンポラリーダンスと言ってももう色々なダンスがあって…私はバレエをずっと続けていて、その動きなどを基礎としているので、バレエから展開しているようでもあり…」みたいなことを言いながら、んー分かってもらえるかなぁと思いつつ「バレエって見たことありますか?」とお聞きすると、「いや実は小1の娘がバレエを習っているんです」と!「そうなんですか!なんだか嬉しいです」「でもプロの方のは観たことなくて」「でもじゃあなんとなくバレエは軸をまっすぐにしている感じ分かりますか?回ったりする時もまっすぐ(分かるかなぁ)でもそれをもっと例えばこんな風に身体をねじって曲げて回ったり(と見せながら。診察に来たのですが…)、コンテンポラリーというのは現代の、という意味なので、簡単に言うとバレエより自由な表現を多様にしますね…」と、あんまり長く説明するのもご迷惑だろうと思い(私が最後の診察で診察時間も過ぎていたので)ものすごーくざっくりと一面的に端的にしか説明できずはがゆかったのですが、それでもすごく興味を持って真剣に聞いてくださいました。「あんまり僕なんかおじさんがそういう場に行くのも何か迷惑じゃないかと思うんですが…」と仰るので「そんなことないです!!観に行ってほしい来てほしい!」と世のそう思われている方全員に言うような気持ちで、つい大きめの声で言ってしまいました(あっ診察室だった…)。

「でも例えばバレエの先生はコンテンポラリーとかを邪道だ、とか思ったりしないでしょうか?」と聞かれたので「いやそんなことはないと思います(私もバレエも教えさせていただいていますが…)。ヨーロッパなどでは、バレエを基礎としたコンテンポラリーのカンパニーなどもあるのですが、でも日本では確かにあまりまだ浸透していないですね。でも、日本のバレエ団でも海外の振付家を招いて上演しているくらいですから、邪道だ、とはならないと思います」

「今のバレエの先生に怒られないですかね?」と仰るので、あれ、娘さんにコンテンポラリーも習わせようと興味を持ってくれたのだろうか??と思いつつ「怒らないと思います(本気で真剣なら…)。機会があったらぜひ娘さんにコンテンポラリーダンスも!」と言いましたら「ありがとうございます!色々すみません」と仰るので、「いえいえ!!嬉しいです(興味をもってくださって)こちらこそありがとうございました!」と、最後は診察へのお礼なのか、ダンスに興味を持ってくださったことへのお礼なのか、なんだかよく分からなくなったけれど、とにかく嬉しいご挨拶をして帰ってきました。

 

しかし、そんな風に全く自分が知らない、多分普段のお仕事や日常とは異世界のことにも興味を持たれ(娘さんがバレエを習っているからというのはあるけれど)、色々聞いてくださるなんて、本当に嬉しいです。

 

例えばバレエのクラスでコンテンポラリーダンスクラスへお誘いすると、いや難しそうだから…と。

コンテンポラリーダンスクラスでバレエのクラスにお誘いすると、やっぱり、いや難しそうだから…とおっしゃる方がほとんどです。

でも、どちらも身体で踊りで表現することに変わりなく、思いきって始めた方は、最初入りにくくても、段々その世界を経験し体感して続けていくと、意外とそう難しいばかりでもなく(なんでもそうですね)、また違った世界が楽しいし、それを知ることで、またそれぞれや、その他日常に感じることなども深まり面白いということを実感してくださいます。

それは例えば、人や物事に対して、初めちょっと苦手だなぁと思っても、接して関わっている内に、その人や物事の良いところをどんどん知り、どんどん好きになる、ということのようであり…。

 

舞台も、初めはおそるおそる?創作の舞台を観てくださった方が、面白かった!また楽しみにしています、と言ってくださり、本当に毎回観に来てくださいます(どうもありがとうございます、嬉しいです)。

 

レッスンも舞台もその人それぞれに感じる自由があり、面白い…!と思いますのでのでので!!食わず嫌いとせず食べてみていただきたいです。

興味を少しでもお持ちになったらぜひいらしてくださいませ。

 

お待ちしています★

 

 

今日バレエの体験レッスンにいらしてくださった方も、また来ますよろしくお願いします、と。

ぜひぜひ!嬉しいです。

 

 

今年も多様多彩に、深く、じっくり、圧倒的に、ふんわりゆるり、おもいきり、人とこの世界と楽しみ、生きたいと思います。

 

 

 

岩沢彩

 

 

 

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